ツヨシの仮面浪人体験記

仮面浪人について本音で語ります

仮面浪人、やってみました。

 

現役時の3月、僕は第一志望校に落ちた。

 

高校時代、甲子園を目指して熱中した野球、それが終わると受験勉強。

目まぐるしく忙しい高校生活だった。部活が終わり、周りが受験モードの中僕もその雰囲気にのまれ なんとなく第一志望校を決めた。

 

しかし、受験勉強を始めたのは8月。高校受験とは違い、大学受験は相当厳しかった。英単語、数学の公式、、、殆どろくに覚えていないほどの状態から始めた受験勉強。(当時の偏差値は45)どんなに勉強しても、成績は一向に上がらず、自分の無力さを痛感した。(今考えれば、勉強の仕方が間違っていました。)

 

 

時は流れ、センター試験、前期試験を受け当然のように志望校に落ちた時、これまで感じたことのない劣等感にさいなまれた。周りは志望校に合格し廊下で騒ぎ友人同士抱き合って喜ぶ姿を横目に、

 

僕は一人トイレで泣いた。

 

本当に悔しかった。

 

当時、浪人という選択肢も考えたが、怖くてやってやろうという気持ちが起こらなかった。

 

 

高校を卒業し4月、僕は滑り止めの大学へ進級した。

 

高校時代、大学でしたいことなど何も考えていなかった私は、目標も失い空っぽの日々が続いた。新歓でワイワイやっても何も楽しくなく、このままだとダメ人間になってしまうのではないかと思った。

 

高校時代の同級生が、楽しそうに大学生活を始めている中、僕はただ羨んで見ているだけだった。全ては、志望大学に落ちたという劣等感、コンプレックスからくるものだった。(本当にくだらないですね笑)

 

 

 

そんな時、テレビ中継で見た早慶戦、僕は憧れを覚えた。観客で一杯のスタンド、楽しそうに野球をする選手たち。こんな華やかな舞台は今までに見たことのないものだった。こんな舞台で野球ができたなら、抱えている劣等感、コンプレックスは全て飛ぶだろうと思った。そして人生が変わるだろうと思った。

 

 

 

そして6月僕は、慶應義塾大学を目指して仮面浪人することを決めた。

当時の僕は偏差値50にすら達していなかったが根拠のない自信があった。

教科は、英語、日本史、小論文の3科目のみ。1年頑張れば何とかなると思った。

 

 

 

 

 

今振り返ってみると、一年間はあっという間でした。仮面浪人はもう二度としたくないと思えるほど辛いものでした。ですが、実際に合格を手にし、少しですが自信が出てきました。1年前抱えていたコンプレックスも全て吹っ飛びました。

 

 

1年前の自分、仮面浪人を決断してくれてどうもありがとう。